先生がお母さんに本気で思えた話。

どうもBIKIです。

 

今日は、一緒に働いている日本語の先生について書きたいと思います。

 

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先生とぼく。ギターとカホン

とても面白くて優しい先生で、僕は先生の第4の息子ということになり、親しくさせてもらっています。(前任のNPの方も娘になっている笑)

 

家にもよく通っており、まさに家族ぐるみでお付き合いをさせてもらっています。

 

ここで前置きとして、実は先生は数年前に夫と離婚し、今は子ども2人と一緒に暮らしています。

離婚の主な理由は宗教の違いだそう。夫はもともとバリヒンドゥーの家庭で育ち、先生と結婚するときにイスラム教に改宗したそう。

しかし、その夫の父親が亡くなりました。夫は家族の中で長男であるので、家族のトップとして家に戻らないといけない。そうすると、バリヒンドゥーに戻らないといけない。異なる宗教を信じた状態で結婚はできない。ということで、離婚に至ったとのことでした。

そして実は、僕の両親も離婚をしており、僕は中学3年生以降、母さんに育てられてきました。

初めてこれを知ったときは、お互いに「一緒だね~!」と盛り上がりました。笑

 

そんな中、今日、改めて家族について話す機会がありました。

先生は離婚したことを、「子どもたちに申し訳ない。子どもたちは普通の家庭の方が良かっただろうから」と語ります。

 

でも、「だからこそ、私は頑張ります。子どもたちに不自由させたくないから」と仰っていました。

 

「神様に、いつも子どもたちが健康で成功することを祈っています。」

 

「子どもがおなかがすいていたら、自分も減っていてもまず子どもに食べさせます」

 

「昨日のご飯がまだ余ってて、新しいごはんが炊いたときは、新しい方を息子に、古い方は私が食べます。」

 

こんな風に日本語で話してくれる先生。

「子どもが一番大事だから。」

先生がそう言ったとき、ぼくの胸の中からぐっとこみあげてくるものがありました。

 

それは、母さんに対する感謝です。

 

上の先生の発言は、驚くほどうちの母さんの考え方と一致してます。

母さんは女手一つで、僕と弟に愛をたくさんくれて、しっかりと育ててくれました。

 

母さん、何よりも僕たちのことを優先してくれたなあ。。古いごはんの話とか、まさに母さんもそんな感じだったなあ。。

 

母さんと目の前の先生が、少し重なって見え、なぜだか僕は泣きそうになっていました。

この感情の名前は何でしょうか。

 

 

 

先生が最後に、「お母さんを愛してください。愛さないとだめです」と。

 

「はい、先生。そうします。母さんも、先生のことも愛します。」

 

「そうね~。もう私はお母さんだから」

 

インドネシアで、2人目のお母さんができました。